建て主さんから要求されたことは融通性があること、奇抜(アバンギャルド)なものはダメ、デザインより機能、こぢんまりとした家であることの4点。
勾配屋根には深い軒を出し、窓には庇を付けることも具体的な要望の一つでした。
内部空間は4〜6畳の広さを持つ小さな4つのスペース(寝室となる和室・ダイニング・リビング・ロフト)を引き戸で繋ぎ、自由に空間構成を変えられるようにしてフレキシビリティーを持たせています。
その時の気分や一日の時間の移り変わり、季節に応じて変化に対応できるよう、設計しました。
特にリビングとロフトを上下に仕切る水平障子は冬場の暖房効率に極めて有効であり、空間の変化も楽しいものになっています。「動く天井」の水平障子の裏には照明器具を仕込み、光天井としての機能も併せ持ったデザインとしています。
全体の印象は暖かで優しい木に包まれた雰囲気を大切にし、構造の美しさや木組みの安心感がただよう空間創りを心がけました。
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