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家づくり相談

メーカー商品の取り扱い について

弊社 収益物件 プロデュース及び 販売を業務としています。
鉄骨造3階建て長屋を建設中です。ロー2準耐火です、

構造的に床をALCにすると荷重が下がります、
最近 他の会社の案件でも機会が多くあります。
建設費を抑える事が出来ます。と勧めて頂きました。

今回の相談は、不慣れな工法を採用した為に
設計施工の工務店では PSを取らずに直接ALC版に穴をあける事を想定していました。
ガス、水の供給側はALC1枚に 50φ以下を1つと
メーカー規定を守る事が出来るのですけれど、3階にある排水管だけが外径が70φになります。

工務店の計画 ミスになります。
ALCを貼り終えていますけれど、PSを後施工で設ける事は出来るとの事ですけれど、
コスト的な検証も必要です。

ALCの穴径の基準等は メーカーの保証を受ける為で
行政の完了検査の審査の対象ではないと思います。

如何でしょうか。

専門家の回答

1件

2025年 4月19日
こんにちは。大阪の設計事務所住まい工房LIVE!です。
少しわかりにくいご質問?ご報告?のようで、如何でしょうか?との問いには
様々な返答になるかと思います。

今回のALC床の採用を決めたのは、設計者である工務店でしょうか?
採用を決めた者が詳細確認や穴あけ可能範囲、保証の有無など調べて、
直接開孔がいいかどうかは判断することになり、これらは設計者の範疇で、
それに対して判断が誤っていたり等、ミスが有った場合に負担が発生する、と
私は思っております。

仮に、ALCメーカーからお勧めされ採用を決めた場合は、
設計に関わる条件等や保証の有無などの詳細説明は
メーカーから有って然るべきと思います。
それら条件を聞いた上で、設計者は直接開孔するか、PSを設けるか等の判断をして
設計として盛り込みます。
コストダウンや荷重低減から、又、他社で上手くいってるので、という表層的な理由で採用して、実は大変な手間が掛かった場合に、その手間コストについて、
メーカーは積極的には説明しません、
だって採用してもらえないから。

今回の「メーカー商品の取り扱い」=ALC床という「商品」の「保証」を気にされているようですが、
それは具体的にはどのようなことを指し示すのでしょうか?
大きな開孔による品質低下を恐れている(割れる、とかひび割れが云々)ということなら、
NG行為にあたるので
メーカーとしてもっと強く設計者に説明する必要があります。
「保証」ということと、「品質」ということのどちらを心配されているのか不明ですが、
オーナーである質問者様が心配すべきは「品質」かと思いますし、
「品質=機能」を維持できないようであれば、すぐにでも交換する必要があります。

でもきっとそういう話ではないのですよね?
「保証」が欲しい場合、具体的に何をどんなふうに保証してくれるのか、
保証して頂けない場合、どのような不具合が近しい未来に発生するのかを
メーカー確認する必要があります。
単体である「ALC床」の保証が仮に有っても、建物全体としては? 

「保証」が欲しいならば、50φ以内にする等、厳守する前提で、
70φの排水管の工事費用が別途発生することは容認するしかないのではないでしょうか?保証が欲しいのですから。 

ALC床で、給排水用のPS部分を例えば300角で確保する場合、
その範囲だけ鉄骨で組んでALC床は小割りになります。
そのような手間を惜しんで直接開孔して、ALC床にひび割れが発生しては元も子もありません。
鉄骨造は揺れますので、ALC床も多少の揺れを吸収すべく目地処理や上に載せる床仕上げなど配慮が必要です。

不慣れな工法の採用を決めたのなら、最善を尽くすしかありません。
施工工務店によっては、慣れている工法・材料等でしか行わないというところが多いです。
あれこれとコスト優先で材料を試すのはチャレンジングではありますが、
失敗を重ねていくことで一番コストダウンの工法・仕様を設定していってるのが
施工工務店ですので、工務店の勧める内容に耳を傾けることも必要です。

良い建物になりますように。

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