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新築予定の歯科医院に全館空調を取り入れたいです

木造で歯科医院を新築する予定です。
マーベックス社のsumikaを導入したいと考えていますが、こちらにいらっしゃる専門家の皆様のご意見をお伺いしたく投稿いたしました。

プラン作成中の新クリニックについて1階90坪程度、2階60坪程度の木造を予定しています。広い吹き抜け空間がある待合室、すべて個室で仕切った治療室が10部屋程度、他に事務室など、大小さまざまな部屋がある建築を予定しています。

旧クリニックは木造で築5年と比較的新しいのですが、特に冬の暖房時のエアコンは頭ばっかり温まり、足元がすごく冷えるのが大きな不満点としてありました。夏場の冷房については特に旧クリニックでは不満はありませんでした。

新クリニック担当の建築士より、足元の冷え対策として床暖房を設置してはどうかと提案がありました。ただし床暖房であれば面積も広くとる必要があるため初期費用がかさむ(1000万円程度?)点と、床暖房が効いていない床は冷たい点がデメリットとして挙げられます。クリニックという特性上、人の出入りが多く、高気密の建築をしても空気の出入りが多くなるので全館空調と相性があまり良くない点は承知しています。

ここで皆様にお聞きしたいのが、

1.比較的大きい歯科医院に対して全館空調Sumikaに床下エアコンを組み合わせた空調はオススメできますでしょうか?マーベックス社さんにも電話して、この広さの建物であればSumikaは2台は入れたほうが良いとのことでした。屋根裏エアコンを冷房用に、床下エアコンを暖房用に設置したいと考えています。また必要に応じて待合室や広めの部屋には天カセや壁付けのエアコンをつける必要がでてくると思っています。

2.冬の建物全体の底冷え対策をしたい場合、全館空調と床暖房とどちらがオススメでしょうか?もしくは他の方法でも構いません。初期費用、ランニングコストも踏まえてご意見賜われれば幸いです。

専門家の回答

4件

2026年 5月 1日
大阪で設計をしています井上久実設計室の井上です。
偶々、二つの空調方式を採用しましたので下記参考にしてください。

つい最近、45坪の平屋住宅でマーベックスの全館換気、床下エアコンを採用しました。この家には予備のエアコンは設置していません。プランが整形ではなかったので、2台のエアコンを対角線に設置しました。
場所は吹田市、大阪市内よりは少し寒いです。
昨年末に完成したので、冷房効果は不明ですが、マーベックスのモデルハウスで確認はしました。
床下エアコンのみで冬の暖房は全く問題なし。夏は同じく、床下エアコンの冷気をマーベックスのファンで吸い出して冷房として使います。石川県であれば、冷房も床下のみで大丈夫だと思います。建物の気密性は必要ですが特に床下の気密が重要だと思います。
ランニングコストもイニシャルも比較的安価です。この住宅は太陽光パネルと蓄電池を設置していますので、それで賄えています。将来対応は、通常のエアコンを換えるだけですのでこちらも安価です。15年ぐらいで交換でしょうか。
床暖房ではありませんので、床が暖かいのではなく、空間全体が満遍なく暖かいです。

一方、現在、改修設計をしている家のご主人が医院の先生で、その医院は全館床暖房です。
場所は兵庫県養父市で積雪もありかなり寒い地域です。
床暖房面積:1階約215㎡、2階約46㎡
こちらは灯油ボイラー、循環ポンプ設置です。現在、35年目でボイラーとポンプの交換を検討しているところです。床暖房パネルの交換は医院運営上不可能。ボイラーを変更して床暖房パネルが問題なく使えるかどうかの確約は出来ません。熱源は同じ灯油なので大丈夫ではないかとご理解いただいています。
灯油は比較的安価ですが、機器はマーベックスに比べれば高額です。
また、補助暖房や冷房のためにエアコンが必要なのもネックです。
床暖房は床が暖かいので、先生は患者さんが素足で医院内を動けることに拘っておられます。

どちらがお勧めという結論ではありませんが、マーベックスの方がコンパクトかと思いますが、能力の確認は十分してください。
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2026年 5月 1日
どんぐり様
はじめまして、兵庫県神戸市で活動しております(株)宮木博和建築設計事務所の宮木と申します。

歯科関係は多く設計しており、現在も計画中の物件がございます。
マーベックス社のSumikaは全熱交換換気システムですね。 建物の断熱性能・気密性・エアコンの性能をしっかりと考えれば問題ないかと思います。
現状の医院は床下が冷え込むという事で、断熱・気密が弱かったかもしれませんね。

依頼されている建築家にしっかりとご説明いただき、良い医院になることを願ってます。
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2026年 5月 1日
どんぐり様

はじめまして、回答させていただきます。
①全館空調sumikaのHPを確認させていただきました。
 おそらく全熱交換で外気を入れていると思われます、
 暖房の場合は小屋裏換気をしながら屋根裏から外気を取り入れるのが一般的です。
 地上に近い箇所では粉塵や庭の作業、道路等の影響を受けやすいため
 導入カ所には疑問のある感じです。

②床暖房で床下・建物全体の断熱・気密をしっかりとすれば全館空調までする
 必要はないのではないかと思います。床下限定?のような印象を受けるかも
 しれませんが、全館空調は建物全体にダクトルートと空調機を配する必要があるので 
 費用が掛かります。 
 個室は個別のエアコン、廊下や待合、共用部等足元の冷えそうな場所に
 床暖房を入れるのがよろしいのではないでしょうか
 
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2026年 5月 2日
はじめまして。大阪の設計事務所です。

これまでに、マーベックス社とは異なる全館空調換気システムを導入した事があります。
そのシステムは空気清浄を重視しつつ、建物全体の温度を均一に保つ換気システムで、さらに各部屋ごとに温度調整が可能なものでした。
そのため、ご家族ごとの体感温度の違いにも対応しやすく、快適に住み分けができる点が特徴でした。

今回ご検討されている方式とは、吹き出し位置(床下ではなく上部)などが異なりますが、
「全館空調で何を優先したいか(温度の均一性・空気質・体感の快適さなど)」によって、適したシステムは変わってくると思います。

床下から暖気を出す方式についてですが、そのシステムの場合、
暖かい空気は建物全体に循環し、最終的には平均的な温度に近づけるシステムのようなので、体感的な暖かさを得るには、やや高めの温度設定が必要になるように思います。

また、床下空間の断熱性・気密性が十分でない場合、
基礎コンクリートの冷えの影響を受けて、暖気自体が暖まりにくくなる(温度が下がってしまう)点にも注意が必要です。
(先の回答者さんの通り)

もう一つ大切なのが「空気の動き」です。
空気が循環するということは、多少なりとも風を感じる可能性があります。

人は風を感じると、実際の温度よりも寒く感じやすく、体表の熱も奪われやすくなります。
そのため、床下からの吹き出し口は、人が長時間滞在する場所から少し離して計画することをおすすめします。

一方、床暖房(温水式など)は「輻射熱」によって空間全体をやわらかく暖める方式です。
床面とその上4,50㎝ぐらい(ひざ下)までの空気がほんのり暖かくなるため、空気の流れによる不快感が少ないのが特徴です。(換気無しの一般的な場合は部屋全体がほんのり暖かく感じる)
費用を抑えるのなら1階だけにすると良いと思います。

又、待合室のように滞在時間が長い場合には有効ですが、
一方で、待合室だけが足元が暖かいと診察室では逆に寒く感じるかも知れません。
(温度計での室温は同じでも) でも歯科ならベッドに寝てしまうので床面より上がるので大丈夫とも想像します。

そのため、
「誰にとっての寒さ対策なのか(患者様・ドクター・スタッフ)」
を整理することが、設備選定のポイントになります。

最後に、間取り計画についても少し気になりました。

クリニックのように出入りが多い建物では、
外気の影響をどのように抑えるかが非常に重要です。

・エントランスと待合室の間にしっかりとした仕切りがあるか
・ドアが同時に開かないような工夫(エントランスが閉まってから待合いドアを開ける。 距離の確保や手動ドア引戸の採用など)
・エアカーテンの設置

といった対策により、暖かい空気が外へ逃げるのを防ぐことができます。

また、待合室から診察室へ向かう廊下や、
受付・スタッフルームなどの裏動線においても、
空気の流れを適度にコントロールすることで、建物全体の温熱環境は大きく改善されます。

全館空調は、空間を緩やかにつなげる設計と相性が良い一方で、
暖かさを保つという観点では、吹抜けや個室の扱いが重要になります。
必要に応じてガラスなどの透過素材でゆるやかに区切る、
あるいはシーリングファンで暖気を循環させる(全館空調とは真逆になってしまうけど)など、
空間構成と設備のバランスを取ることが大切です。

長文となり失礼いたしました。
少しでもご計画の参考になれば幸いです。
良い空間になりますように。
矢印
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